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2021-01-09

重松清著「ブランケット・キャッツ」〜ビタミンな一冊〜ランチのパン

 
我が家には三匹の猫がいる。
癒しというものを考える時、必ず猫の存在が頭に浮かぶのである。
いつもささくれ立った僕の心を穏やかにしてくれる。
 
「あなたも四角の心を丸くしてもらいませんか」
 
そんな言葉がふと頭をよぎった。
 
もしも2泊3日で、慣れ親しんだブランケットと共に家にやってくる猫がいるとしたら。
あなたはそんな「ブランケット・キャッツ」に来て欲しいと思いますか。
 
痴呆症になっていく母を見守る息子、自分の理想を子供に求め続ける父、父がリストラされた家族など。ブランケット・キャッツを迎え入れることで、それぞれの日常が動き出す。猫によって気持ちが揺り動かされ、大切なものが何かを気づかされる。この物語の猫は優秀で、人間のことをよく理解している。それはよく躾けられた猫で、人間にとって好都合なことかもしれない。しかし、さらに熟読していくと猫と人間のそれぞれの心理描写が交錯する瞬間に感じることがある。
 
「猫は全てを感じている」
 
ブランケット・キャッツは、人の心を理解して、喜びを与えるように接しているのである。
 
人は一人きりで生きていくもの。でもひとりぼっちじゃいけないんですよね。
 
みなさん、この違いがわかりますか。
 
この本を読んでいると寒い夜にあたたかな毛布に包まれているようなやわらかな気持ちになります。ふと隣を見ると、いつの間にか我が家の猫が寄り添っていました。なんともいえない癒しとたっぷりの愛らしさを感じた瞬間でした。いつも側にいてくれてありがとう。
 
 
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